CSR
報告書
お客 様のために
地 球 環 境のために
社会のために
働きやすい職場のために
会 社 情 報
トップメッセージ
1
3
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9
15
17
特 集変わらぬおいしさ、
新しいおいしさ
5
I N D E X
当社では事業活動が各ステークホルダーに及ぼ す影響について明確に報告するため、2011年より 「CSR報告書」を発行してきました。本報告書は報 告対象期間中に行った具体的な活動についての事 例報告の場とし、会社としてのポリシー・全体的な枠 組みについては企業ホームページに掲載しています。 こちらに掲載のない全体的な項目については、下記 URLのホームページをご覧ください。
編 集 方 針
2013年4月1日~ 2014年3月31日 一部2014年度の活動も含みます。
報 告 対 象 期 間
東洋水産(株)全事業所、国内グループ会社(一部 関連会社を除く)。一部活動・データについては海 外グループ会社を含みます。
報 告 対 象 組 織
http://www.maruchan.co.jp/csr
社 名
創 立
資 本 金 連結従業員数
連 結 売 上 高
東 洋水産株式会社 TOYO SUISAN K AISHA, LTD. 1953年3月25日 189億6,952万円 4,566人
(2014年3月末 現在) 3,722億円
(2013年度)
会 社 情 報
国内生産・冷凍冷蔵拠点
東洋水産拠点 グループ会社拠点
中国 メキシコ アメリカ
主な海外拠点
「マルちゃん焼そば」
本 社
T E L
社 長
事 業 所 数
関 係 会 社
〒108-8501 東 京都港区港南 2丁目13番40号
(03)3458-5111(代 表) 今村 将也
工場8、冷凍 冷蔵倉庫14、 支店・営業所28
31社
連結売上高の推移
(年度) 0 1,000 2000 3,000 4,000 2013
2009 2010 2011 2012
3,153 3,059 3,209 3,445
(億円)
3,722
連結営業利益の推移
(年度) (億円)
2013 2009 2010 2011 2012
306
311
258 255 296
0 100 200 300 400
事業セグメント別連結売上高比率
3,722
億円水産食品
9.0%
海外即席麺
20.3%
低温食品
17.2%
加工食品
5.0%
冷蔵倉庫
4.1%
その他 11.0%
※ 端数調整のため合計が100%となっていません。
国内即席麺
33.5%
和風カップ麺「赤いきつねう どん」「緑のたぬき天そば」や ノンフライカップ麺「麺づくり」、 袋麺「マルちゃん正麺」など、 ご家庭でおなじみの商品をお 届けしています。
● 国内即席麺事業
最新の設備と豊富な収容能 力、全国の広域ネットワークを 駆使し、保管・物流・通関と 総合的なサービスを提供して います。 長年 の 経験と最新 鋭のシステムを生かし、お預か りした商品を大切にお取り扱 いしています。
● 冷蔵倉庫事業
主に大手コンビニエンスストアチェーン向けの弁当・ 惣菜事業及び不動産賃貸事業を行っています。
● その他事業
事 業 概 要
1972年にアメリカに進 出し、現在では北米から広 く中南米などにも展開して います。現地の嗜好を的確 に捉えた「Maruchan」の 即席麺は、アメリカ・メキシ コ両国でトップ ブランドと なっています。
● 海外即席麺事業
チルド焼そばのトップブランド 「マルちゃん焼そば」をはじめ としたチルド麺、シュウマイな どのチルド惣菜、業務用冷凍 麺など、鮮度感・素材感の高 い商品をお届けしています。
● 低温食品事業
無菌包装米飯「あったかご はん」を中心とした加工米飯を はじめ、魚肉ハム・ソーセージ、 フリーズドライスープなど、保 存性と簡便性を生かした商品 をお届けしています。
● 加工食品事業
● 水産食品事業
多くの皆様に愛されてきたチルド麺「マルちゃん焼そ ば3人前」は、今年で発売40年目をむかえます。1975 年の発売当時の食品市場は、スーパーマーケットが小売 業の主役となって大きく売上げを伸ばし、冷蔵庫が一般 家庭に広く普及して冷凍やチルド流通の新しい食品が増 え始めていた時期でした。
そのような中、しなやかな食感の細麺に香辛料が効い た粉末ソースを組み合わせたおいしさと、野菜や肉を加 えるだけで簡単に調理できる手軽さが評価され、一般小 売店から食品スーパーへと販路が広がり、多くのご家庭 で買い置きされる定番商品に育ちました。
焼そばを手軽な家庭料理として定着させた「マルちゃ ん焼そば」は、その後も「塩焼そば」をはじめ味のバリエー ションを増やしてシリーズ商品の充実を図り、今年の春 には麺をより一層ほぐれやすく改良するなど、お客様の 満足向上のために進化を続けています。
お客様の満足向上のため
進化を続けるチルド麺「マルちゃん焼そば」
地域に根ざした社会活動の展開
従業員一人ひとりが力を合わせ
「すべては、笑顔のために。」
グループに広がる
環境負荷低減の取り組み
トップメッセージ
当社では、青少年の健全育成を目的に少年柔道大会 を開催するなど全国的な社会活動を展開していますが、
事業活動に伴う環境負荷低減を主目的に、2000年か ら環境マネジメントシステムであるISO14001の取り組 みを開始し、2013年3月に東洋水産(株)単体の全部門で 認証取得が完了しました。グループ会社でもエネルギー 使用量や廃棄物排出量の多い工場・冷蔵庫を中心に取り 各事業所でも、それぞれの事業内容や施設、立地の特性 を生かした独自の地域社会への取り組みを行っていま す。昨年新たに、群馬県館林市の関東工場で地元の皆 様を対象に夏休み親子見学会・食育教室を開催し、神 奈川県伊勢原市の相模工場では隣接する小学校で社会 科の出張授業を行うなど、地域に根ざした活動の輪を広 げています。
また、東日本大震災から3年が経ちましたが、大きな被 害を受けた石巻、女川、気仙沼の三陸地区の3つの事業 所では順次再建が進み、昨年4月の気仙沼工場の竣工で 生産体制が整い、新しいスタートを切っています。三陸 地区は、当社の水産事業にとって縁の深い土地ですが、 まずは一歩一歩着実に事業内容の充実や業績の向上に 努め、地域の復興に向け本業を通じた貢献ができればと 考えています。
トップメッセージ
将来に向けた新たな取り組み
当社では、以上ご紹介したようなお客様や地域社会、 環境への活動を行うと共に、企業スローガン「Smiles for All. すべては、笑顔のために。」のもと、株主・投資 家の皆様、従業員などの幅広いステークホルダーに笑顔 を届ける取り組みを、一歩一歩進めてまいりました。
そのような中、新たなテーマとして、性別や年齢、価 値観や働き方の違いなど従業員の多様な個性を認め、そ れぞれに能力を発揮できる場を提供することで、組織の 活性化と会社の永続的発展を目指す「ダイバーシティ 委員会」を発足させました。国際化の進展や社会・生
活環境の変化に伴い企業にもそれらへの適切な対応が 求められますが、当社も新たな海外事業の計画を進めて おり、従業員一人ひとりの成長と組織としての総合力 の向上を図り、会社発展の活力にしてまいりたいと考え ています。
まず従業員自身が活き活きと働き、健康で笑顔になる ことが、幅広いステークホルダーに笑顔を広げる原動力 になります。これからも企業スローガンの実現に向け、 従業員一人ひとりが力を合わせ、取り組みを進めてまい ります。
組みを進めており、昨年から今年にかけて新たに1工場、 3冷蔵庫を含めた複数の部門で認証を取得しました。
また、今年竣工したベンダー事業を行う(株)フレッシュ ダイナー山形工場では、全館LED照明を設置しエネル ギー効率が良い給湯設備を導入、自動倉庫を増築(賃借) した東扇島冷蔵庫では、環境への影響の少ない自然冷媒 を使用するなどの取り組みを行っています。既存の事業 所でも、省エネルギー推進のために設備の改修や更新を 行い、日常のメンテナンスや運用管理に努め効果を上げ ています。
廃棄物についても、グループ全体で排出量の削減と再 資源化率の向上に取り組んでおり、発生量の抑制や分別 の徹底、有価物化の推進により、産業廃棄物や食品廃棄 物の再資源化率は高い水準になっています。
代表取締役社長
1970年代前半にチルド焼そばの将来性に着目し、 ソースと麺を組み合わせた「マルちゃん焼そば」の製造 販売を開始しました。当初は工場の従業員が早朝の 市場で試食販売をして、徐々に売り上げを伸ばしてい きました。また、保存性をよくするための工夫や製造 ラインの改良など、常に安全・安心を目指してチャレン ジを続けてきました。私たちも今、そのスピリットを 受け継ぎ、長年の課題だった「ほぐれ」の改良などさ らなる品質アップに挑戦中です。
私は現在、「マルちゃん焼そば」をはじめ、チルド商品の企画 に携わっています。「マルちゃん焼そば」は、物心ついた頃から 食べており、私の中で「マルちゃん」の代名詞です。今年は「マ ルちゃん焼そば、再発見!」をスローガンに掲げ、「マルちゃん 焼そば」の変わらぬおいしさをお伝えし、より多くのお客様に召 し上がっていただけるようなプロモーションを展開しています。 今後も、私のような「マルちゃん焼そば」ファンをさらに増やして いけるよう、様々な企画をご提案していきたいと思います。
1975年の誕生から今年11月で40年目をむかえます。
「マルちゃん焼そば」は多くの方からご愛顧いただき、
日本の食卓でおなじみの味となりました。
これからも私たちは、
「マルちゃん焼そば」の変わらない
おいしさを守りながら、新しい魅力や楽しさを
みなさまと一緒に見つけていきたいと願っています。
低温食品本部 チルド部 林 真未 埼玉工場 生麺課 小野剛(左) 研究課 黒須雄亮(右)
特集
トップメッセージ お客様のために 地球環境のために 社会のために 働きやすい職場のために
「マルちゃん焼そば」は 製造開始当時 か ら の 規 格、工程を守り、品質を維 持しています。小麦粉は 専用にブレンドしたもの を使用、納品された原料 の品質のチェックを行い、 また規格に合った商品が
できていることを常に確認、微調整を繰り返すことで 変わらないおいしさを保ち続けています。添付のソース は、おなじみのソース味だけではなく、塩味も人気です。 近年では季節限定のフレーバーも発売しています。家 庭に常備されている食材との相性が良く、おいしく調 理ができ、また、皆様の嗜好にあった味を今後もご提 供したいと考えています。
特 集
私たち営業チームは、「マルちゃん焼そば」の発売 以来、全国の青果市場や魚市場に早朝より通い、時 には販売店様の店頭で試食販売を行って、常にお客 様と販売店様の目線を第一に考えながら、拡売に努 めてきました。今後も「マルちゃん焼そば」のおいし さを一人でも多くのお客様に知っていただけるよう に、やる気と誠意を持ち、一丸となってチャレンジし ていきます。
「マルちゃん焼そば」に使用している 包装フィルムは、外装・内装ともに複 雑な構成のものではありません。しか
し、発売から長い歴史の中で、フィルムメーカーと共同で日々改良を重ね、 様々な課題を乗り越え、開発した当社専用フィルムを使用しています。引き 続き、品質的(材質・印刷等)に均一で、安定的な資材供給ができるよう、 皆様のお力添えのもと、日々の業務に取り組んでいきます。
資材部 藤川 彩 チルド食品東京営業部 野口啓太
総合研究所 榎並洋雄
変わらぬおいしさ、
VOICE
食品安全に対する関心の高まりを受け、国際的な食品 安全マネジメントシステムであるFSSC22000の認証 取得に向けた取り組みを行いました。2014年1月には (株)シマヤの全4工場で取得し、次いで同年6月にユタカ
フーズ(株)鳥取工場で取得しました。
FSSC22000は、同じく食品安全マネジメントシステム であるISO22000をもとに、安全な食品を提供するため の様々な要求事項が盛り込まれた規格で、世界的な食品 メーカーと食品流通業者が中心となって設立した、GFSI (国際食品安全イニシアティブ)が承認したものです。
認証取得により食品安全管理の水準をさらに引き上 げることができましたが、認証取得がゴールではありま せん。今後もそれをもとに、より安全・安心な商品の提 供につなげられるよう努めていきます。
お客様のために
1
食品の安全・安心に対するお客様の関心は年々高まっており、 また品質だけではなく調理のしやすさや健康への配慮も求め られるようになっています。様々なお客様のニーズに的確に応 えるため、たゆまぬ改善を続けてまいります。
FSSC22000認証取得の取り組み
システムを生かして
より安全・安心な商品を
ユタカフーズ(株)鳥取工場 北野俊行・岡崎陽子
食品安全 チーム のリ ー ダー、メン バーとして「認証を 取得すること」にと らわれず、安全な商 品を提供する仕組 みと考え方を、いか
に製造現場に落とし込むかを重視して活動に取り組 みました。その中で、機械を動かす圧縮空気などに も危害分析が必要であることなどを新たに学ぶこと ができました。これからも安全・安心な商品作りの 環境を維持するため、日々の業務の中でシステムを生 かしていきます。
トップメッセージ 特 集 お客様のために 働きやすい職場のために
ヤイズ 新東(株)では、「漬けまぐろ」「まぐろダイスカッ ト」といった生食用まぐろ製品について、食品安全に係る 認証制度の一つである米国FDA HACCPの認証を受けて います。その考え方に基づき、「想定される危害を分析し 管理する」ことを徹底し、事故を未然に防いで安全・安心 な商品の提供を行っています。
対象が加熱せずにそのまま食べる食品であることから、 異物混入防止と細菌汚染防止を重要な課題として取り組 んでいます。異物混入防止については、原料由来の骨な どの混入を防ぐため、原料処理の工程での目視検査・除 去作業から包装後のX線検知機による全数検品まで、複 数のチェック体制で臨んでいます。
細菌汚染防止については、原料や製造設備、作業員の 手指などの殺菌を行う
だけでなく、拭き取り検 査によってその効果を 確認することで、衛生状 態を維持しています。
FDA HACCPはヤイズ 新東(株)のほか、国内で は 焼津工場( 魚肉 ソ ー セージ)・田子工場(か つお砕片パック・ソフト パック)・銚子東洋(株) (定塩鮭フィレー)でも取
得しています。
社会のために 地球環境のために
関東工場では、より安全・安心な商品作りのための取 り組みを進めています。
製造トラブルの原因究明や従業員教育に活用するた め、製造ラインの各所に作業記録カメラを設置し、順次 数を増やしています。製造上の不具合が発生してしまっ た際には、記録をさかのぼることによって原因を突き止 め、再発防止のための設備の改善や従業員教育に生かし ています。
トレーサビリティシステムの運用拡大も行っています。 2012年8月より即席麺製造ラインでの運用を開始しま したが、2014年度より「赤いきつねうどん」などに添付 する油揚げラインにも拡大し、また粉末スープのシステ ムと統合することで、製造工程の川上から川下まで、より 一貫したトレースを行
うことが可能となりま した。
製造工程の多くが自 動化されていますが、 人の手や目に頼る部分 も少なくありません。 これからもハード・ソ フト両面での改善を積 み重ねることにより、 お客様にさらに安心し て召し上がっていただ ける商品作りを行って いきます。
より確実な商品作りのための取り組み
FDA HACCPに基づく品質管理
X 線検知機による検品
手指の細菌拭き取り検査 作業記録カメラ
地球環境のために
2
事業活動を継続させていくためには、地球環境への負荷を極 力減らすための取り組みが欠かせません。事業による環境影 響を正確に把握し、海外を含めて資源・エネルギーの消費量 や廃棄物の排出量の削減に努めてまいります。
当社グループでは省エネ法の定めにより、エネルギー 使用原単位を中長期で年平均1%以上低減させることを 目標としています。またCO₂排出量についても、上記目 標に準じ積極的な省エネの取り組みを進めています。
2013年度のCO₂排出量(フロンや輸送に係るCO₂を 含む)は、2009年度の原単位を100とした指数で12ポ イント減、省エネ法に基づいた計算でも、2009年度を基 準とした5年度間平均で目標に対して3.1%低減させる ことができました。
今後も、各事業所で具体的な対策に取り組むととも に、課題や対策の水平展開を行うことで、引き続きグ ループ一丸となってCO₂排出量削減に取り組みます。
2013年度の目標と進捗
CO₂排出量削減に向けた取り組み CO₂ 排出量と売上高原単位の推移(国内事業所)
(年度) CO₂排出量 原単位指数※
2009 2010 2011 2012 2013 ( t -CO₂)
0 50 100 150 200 250
0 50 100 150 200 250
201 198
214
207 209 100 99
92 90
88
0 85 90 95 100 105
85 90 95 100 105 85
90 95 100 105
CO₂排出量算出の根拠
● 電力: 電気事業連合会2009年度実績に基づく使用端 CO₂排出原単位(0.351㎏ - CO₂/kWh)を使用 ● 電力以外:温対法の換算係数を使用
● 使用冷媒:IPCC4次レポート「地球温暖化係数(GWP)」を使用 ● 2013年度より対象範囲に宮城東洋(株)と(株)シマヤを追加
※ 2009年度を100とした指数
産業廃棄物排出量と再資源化率の推移(国内事業所)
(年度)
( t ) (%)
廃棄物発生量 リサイクル率
0 2,000 4,000 6,000 8,000
2009 2010 2011 2012 2013 3,281 4,137
5,992 6,553 86.4
94.5 94.7 93.7 94.8
0 84.0 88.0 92.0 96.0 80 84 88 92 96 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 6.712 6.712
食品廃棄物の発生量とリサイクル率の推移(東洋水産単体)
● 再資源化率=1−(最終 処分実施量÷産業廃棄物排出量) ※ 2013年度より対象範囲に(株)シマヤを追加
働きやすい職場のために 社会のために
トップメッセージ 特 集 お客様のために 地球環境のために
当社グループでは、廃棄物の発生抑制・分別の徹底・ 有価物化の推進など、廃棄物の削減・再資源化への取り 組みを進めています。
2013年度は、対象となる組織の拡大などにより産 業廃棄物の発生量が増加していますが、再資源化率は 99.81%となり、当社が目指している99.50%以上を維 持することができました。
また、産業廃棄物の管理体制強化として、処理委託契 約書の一元管理や許可証の有効期限の確認を行ってい ます。さらに、書類の確認だけでなく、処分場の定期的 な実地確認を行うなど、産業廃棄物リスクの低減に向け た取り組みも進めています。
今後も、さらなる廃棄物削減及び再資源化率の向上 に向け、引き続き取り組んでいきます。
産業廃棄物の発生抑制及び再資源化への取り組み
当社は食品リサイクル法で定められた食品廃棄物の 発生量及び食品循環資源の再生利用などの状況につい て報告する義務のある事業者に該当しており、食品廃棄 物の飼料化・肥料化を推進するなどリサイクル率向上 に向けた取り組みを行っています。
2013年度の食品廃棄物のリサイクル率は当社単体で 94.8%となり、食品製造業において目標とされる85%以 上の水準を維持しています。また、2012年度の法改正 により業種ごとに設定された発生抑制目標値(業種別 の売上高あたりの発生量)に対しては、2年連続で目標 をクリアできています。一方、食品廃棄物の発生量は、 生産量の拡大に伴い増加傾向にありますので、今後もさ らなる廃棄物の発生抑制及びリサイクル化に向けて、引 き続き努めていきます。
食品リサイクル法への対応
(年度)
( t ) (%)
廃棄物排出量 再資源化率
2009 2010 2011 2012 2013
(t) 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 20 40 60 80 100 13,709 13,029 16,743 16,093 99.7 (38.7t) 99.8 (31.4t) 99.7 (46.9t) 99.7 (48.3t) (%) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 0 5000 10000 15000 20000 25000 13,709 13,029 14,241 16,743 16,093 0 99.2 99.4 99.6 99.8 100.0 99.72 99.76 99.72 99.70 99.81 14,241
コンビニエンスストア向けの弁当類を主に製造して いる(株)フレッシュダイナーでは、2014年4月に山形 県天童市に工場を新設しました。
24時間365日稼働でエネルギー使用量も多いため、 省エネのための様々な工夫をしています。電力だけで なくガスや水の供給量などを総合的に見える化するシ ステムを導入し、効率的なエネルギー使用に役立ててい ます。また、弁当やデザートを製造することから、設備 や器具の洗浄作業が多いため、空気・水両方を熱源と する最新のヒートポンプ式の給湯器(通称「エコキュー ト」)を使用することで、従来型の給湯器に比べCO₂排 出量を約38%削減できる見込みです。
また、オゾンを利用することで汚泥を発生させない排 水処理設備を導入しました。臭気の拡散を抑えること ができ、周辺環境に優しい設備となっています。
環境に配慮した工場・冷蔵庫の新設
2014年4月、川崎市にある東扇島第一冷蔵庫の増築 を行い、環境に配慮した技術を複数盛り込んだ新しい冷 蔵庫が営業を開始しました。
冷媒には代替フロンを使用せず、オゾン層破壊係数が ゼロで、温暖化係数の低いアンモニアと二酸化炭素を用 いています。万一の漏えい時にもアンモニアを冷凍機内 にとどめ、中和させる安全機能も備えています。冷凍機 の運転効率もアップしており、従来のフロンを使用した ものに比べ電力使用量は約20%削減されています。
また、庫内の気圧を外気よりも高くしたり、外部への 開口部であるドックシェルターを隙間のない構造にし たりするなどの工夫を施し、暖気の侵入を防いで冷凍機 の稼働時間を極力抑えるようにしています。さらに、全 ての照明にLED照明を用いることで、電力使用量を抑 えています。
東扇島第一冷蔵庫 (株)フレッシュダイナー山形工場
ヒートポンプ式の給湯器 (通称「エコキュート」 )
データ管理画面
自然冷媒を利用した 冷凍機
ドックシェルター(密閉時)
工夫を凝らして
資材使用量の削減を
マルチャン・バージニアインク
倉本寿一
カップ麺の表面を覆っている透明なシュリンクフィルム は、元々 1/100mmと大変薄い物であり、それをさらに薄 くするためには機械を大きく調整する必要がありました。 シワが寄ってカップをうまく包めなかったり、熱をかけられ たフィルムが縮む際に穴が空いてしまったりと当初は苦労 しましたが、様々な工夫をすることで薄くなったフィルムで も問題なく製造ができるようになりました。
今後も資材の軽量化を進め資源を大切に使い、環境に 優しい製造を目指していきます。
VOICE
容器軽量化の取り組み
アメリカでの環境の取り組み
(株)シマヤでは、環境負荷の低減・お客様視点からの 商品改善の取り組みとして、2011年秋よりつゆ類のび んを軽量化するための検討を始め、びんメーカーや製造 現場など各部門での協議や調整を経て、2013年の春よ り切り替えを実施しました。
強度を変えずにガラス使用量を約2割削減した超軽 量びん※に変更することで、①省資源化(ガラス使用量 を約104 t/年削減)、②CO₂排出量削減(約62t /年)、 ③お客様の使いやすさの向上、④コスト削減、を実現し ました。また、びんの変更に伴いラベルも大きくし、表 示を見やすく改善しました。
また、(株)酒悦のびん詰め商品についても、一部商品 に超軽量びんを使用しています。
環境負荷の低減・お客様に優しい商品作りのために、 これからも継続して改善に取り組んでいきます。
※ 超軽量びんは、日本ガラスびん協会が定める最も軽量度の高いびんの名称です。 従来びん
194.5mm
75mm びん重量:251g
超軽量びん
200mm
71mm びん重量:199g
アメリカのグループ会社3社4工場では即席麺の製造 を行っており、アメリカだけでなく、メキシコをはじめ中 南米諸国等に広く輸出されています。アメリカにおいて も、日本と同様に資材の使用量や廃棄物排出量の削減な どの環境対策を行っています。カリフォルニア州のマル チャンインクでは、主力の「Instant Lunch」のカップを 運搬するカートンを複数回使用することにより、年間約 128万枚のカートン使用量を削減しました。また、麺くず は飼料として、段ボールや外装フィルムなどは有価物とし て専門の業者に売却しています。
バージニア州のマルチャン・バージニアインクでは、カッ プの外側を覆うシュリンクフィルムを約15%薄くすること で、プラスチックの使用量を年間約38t削減しました。
働きやすい職場のために 社会のために
国 内
冷
蔵
倉
庫
エネルギー 3,048 TJ
● 電力 144,600 千kWh ● 都市ガス 28,734 千m³ ● A重油 4,035 ㎘ ● 蒸気 113,489 GJ
補充冷媒量 3,549 kg 原材料調達 47 万t
● 原材料 40 万t ● 包装資材 7 万t
水資源量 4,679 千m³
生
産
工
場
物
流 エネルギー ● 総輸送量 148.0 百万トンキロ329 TJ
オ
フ
ィ
ス
エネルギー 69 TJ
● 電力 3,802 千kWh ● 都市ガス 134 千m³ ● ガソリン 591 ㎘ ● A重油 111 ㎘
水資源量 27 千m³ エネルギー 958 TJ
● 電力 98,546 千kWh
補充冷媒量 5,993 kg 水資源量 221 千m³
合
計
エネルギー
水資源量
4,404 TJ
4,927 千m³
I N P U T
O U T P U T
CO₂排出量 142 千t
●NOx 48 t ●SOx 11 t
産業廃棄物排出量 13,509 t
●うち最終処分量 20 t
排水量 3,107 千m³
CO₂排出量 22 千t
CO₂排出量 3 千t 産業廃棄物排出量 394 t
●うち最終処分量 7 t
排水量 23 千m³
CO₂排出量 46 千t 産業廃棄物排出量 338 t
●うち最終処分量 1 t
排水量 83 千m³
CO₂排出量
214 千t
産業廃棄物排出量(最終処分量)
14,241 t
(27 t)
東洋水産グループ 全製造拠点
本社、総合研究所、 東洋水産グループ、 全営業拠点(配送センター含む)
東洋水産グループ全冷蔵倉庫
国内事業所
合 計
環 境 負 荷 デ ー タ
生産量
480 千t
庫腹
476 千t
排水量
3,212 千m³
※ TJ(テラジュール) :テラは1兆倍、ジュールはエネルギー量を表す単位です。 ※ 端数調整のため合計が合致しない場合があります。
※ 物流の算定範囲は、東洋水産(株)における省エネ法(特定荷主)の適用範囲 TOYO SUISAN Corporate Social Responsibilit y Repor t 2014
214,000
t-CO₂
海 外
生
産
工
場
I N P U T
O U T P U T
CO₂排出量 95 千t
エネルギー 1,913 TJ
● 電力 61,631 千kWh ● 天然ガス 29,545 千m³ ● 軽油 287 ㎘
海外事業所
国内事業活動におけるCO₂排出量
1世帯あたりのCO₂排出量は約5.27t-CO₂※です。国内
当社グループ全体でのCO₂排出量は214,000t-CO₂ となり、これは約4万世帯が1年間で排出するCO₂量に 相当します。
214,000
t-CO₂
国内当社グループ全体の
CO₂排出量 約
40,600
世帯分 世帯あたりのCO₂排出量働きやすい職場のために 社会のために
トップメッセージ 特 集 お客様のために 地球環境のために
国内生産工場CO₂排出量に係る独立保証報告書
最もCO₂排出量の大きい工場部門について、第三者による保証を 受けました。
出張授業の実施
社会のために
3
安定した事業活動を続けていくためには、従業員はもとより 地域の方をはじめとした皆様のご協力が欠かせません。 「Smiles for All. すべては、笑顔のために。」のスローガン
のもと、様々な形で社会への貢献を続けてまいります。
見学通路を設けている工場を中心に、主に地元の方を 対象にした見学会を行っています。
北海道工場では、北海道のカップ焼そばの定番として 広くご愛顧いただいている「やきそば弁当」の製造ライ ンが見学できるようになっています。2013年度は近隣 の小中学生を中心に、約5,000名の方が来場されました。
また、関東工場では、「緑のたぬき天そば」の製造ライ ンが見学できるようになっており、2013年度は約1,500 名の方が来場されました。8月には、夏休みに合わせて 親子を対象にした食育教室を含む見学会を行い、2日間 で150名を超える方に参加していただきました。
この他、伊万里東洋 (株)をはじめ、複数の 工場で工場見学や職 場体験の受入を行っ ています。
見学会の実施
比々多小学校での授業の様子 北海道工場を見学する地元の小学生
地域の子供たちへの食育プログラムとして、従業員に よる出張授業を行っています。相模工場では2013年 10月に、隣接する伊勢原市立比々多小学校で、5年生を 対象にした社会科の授業を行いました。麺製品の原材 料のほとんどが輸入品で占められていることや、製造ラ インでの安全・安心の取り組み、環境への配慮について、 工場内の映像などを交えたお話をして、食品メーカーの 工場への理解を深めてもらいました。
(株)シマヤでは、みそについての理解を深め、みそ文 化を次世代に継承するために、「みそ知り博士」に扮 した従業員が講師となり、地元山口県の学校を中心に 2013年度は約50回の
授業を行いました。 今後もこのような地 域の子供たちへの教育 プログラムを継続して いきます。
継続的な取り組みについては、2013年度も下記の通り 実施しました。
その他の継続的取り組み
工場敷地内のグラウンドを開放
● 各地の事業所周辺での地域清掃活動(通年)
● マルちゃん杯少年柔道大会(5月~ 9月・全8回)
● 田子工場でのカサゴ稚魚放流(7月)
● 本社武道場での夏期少年柔道・剣道教室(8月)
●「24時間テレビ36 ー愛は地球を救うー」協賛と、 全国での街頭募金実施(8月)
社会のために
東日本大 震 災に際しては、複数の事業所が大きな被害を受けましたが、現在では全ての事業所が復興を果たしています。 主な被 災事業所の被害と復興についてまとめました。
震災より3年 復興状況のまとめ
事業所名 被災状況 復興状況
東洋冷凍(株) 女川工場
12年7月に合併し
宮城東洋(株)に 津波の被害により操業不能
工場の大半が損壊したため、製氷工場に特化する 形で設備を新設し、11年9月に操業再開。
東洋冷凍(株)
石巻工場 工場設備の大半を新設し、12年9月に操業再開。
サンリク東洋(株) 工場の大半が損壊したため、新しい工場を建設。13年4月に竣工し、気仙沼工場として操業再開。
東北支店仙台営業所 津波の被害により業務不能 11年3月に仮事務所での業務再開。12年6月に移転した新事務所の業務開始。
フクシマフーズ(株) 地震の被害により操業不能 11年4月に無菌米飯ラインの一部、同年10月に全ラインの操業再開。 カサゴ稚魚放流の様子 24時間テレビの街頭募金 関東工場では、敷地内にある野球用のグラウンド・
フットサルコート・テニスコートを地域の方に開放し ており、クラブ活動や少年野球の練習などに使っていた だいています。また、従業員の福利厚生としても利用し ています。
広々としたスペースの中で、のびのびとスポーツを楽 しんでいただける
場となっています。 地域の方のふれあ いの場として、今後 も多くの方に活用 していただきたい
と思います。 野球用のグラウンド
VOICE
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働きやすい職場のために
企業を支えているのは従業員一人ひとりです。 全ての従業員が安心して働くことができ、
十分にその能力を発揮できるような組織を作るための 取り組みを行っています。
グローバル化が進み、目まぐるしく変化する市場に 対応するために、多様な人材を活用できる組織作りを 進めています。その一環として、2013年6月に初の女 性取締役が2名就任し、うち1名は社外からの起用とな りました。
また、経験を積んだ従業員のスキルを生かすため、 2014年4月より定年を65歳まで延長し、新たな人事制 度の運用を開始しました。
さらに、創造的で即戦力となる「人財」を育成するた めに、2014年度より「ダイバーシティ委員会」が発足 しました。多彩な人々の能力を生かすため、具体的な計 画を作り実践することが使命となっています。
企業のダイバーシティを強化していくためには、継続 的な組織の改革や従業員の意識変革のための取り組み が不可欠であり、様々な立場の従業員の声に耳を傾けな がら、着実に進めていきます。
ダイバーシティ(多様性)の取り組み
社外取締役
ウィリアムアンドメアリー大学正教授
浜田とも子
ダイバーシティを生かし、
企業価値の向上を
社外取締役に就任して以降、従業員から会社への 多様な要望と期待を聞いており、それをもとにいろい ろな人生観や生活環境の違い、多様性を重視してい く考えです。ダイバーシティ委員会が設立されたこと で、雇用制度の見直し・意識の改革・ワークライフ バランス・国際性・コミュニケーション改善の5つの 柱を中心に、積極的に働きかけるつもりです。これか らダイバーシティについて大いに考え、皆が納得でき る組織の新陳代謝を実行していきます。企業価値を 高め、多様なステークホルダーの方々と手をつなぎ、 今後の発展につなげたいと思います。
トップメッセージ 特 集 お客様のために 地球環境のために 社会のために
● 人数
46人
● 比率
2.1%
● 育児休業
15人
2,189
人
働きやすい職場のために
従業員が安心して働ける職場づくりを目指して、労働 安全衛生マネジメントシステムであるOHSAS18001 の認証取得を拡大しました。既に2事業所で認証を取得 していましたが、2013年4月に関西事業部大阪冷蔵部 が、同年9月には伊万里東洋(株)が新たに認証を取得し ました。
この他の事業所でも現場に密接した取り組みが行われて います。フクシマフーズ(株)では、各部署ごとに毎月の安 全衛生委員会で改善を要する箇所を抽出し、必要な措置 を検討・実施しています。また、改善についての進捗管理 を行うことで、リスクが放置されることを防いでいます。
これからも継続的にリスクを管理し、働きやすい職場 環境を維持していきます。
安全な職場づくりのための取り組み
アメリカで即席麺の製造を行う各工場では、毎年12 月に現地の従業員に永年勤続者表彰も兼ねたクリスマ スランチを提供しており、表彰者を囲んでランチを楽し むことで交流を深めています。
また、スペイン語を母国語とする従業員も多いので、 駐在員に対し英語だけでなくスペイン語の講習も行っ ています。日々の挨拶や
工場内でのやりとりなど が現地従業員の母国語で 行えるよう、コミュニケー ション能力の向上に努め ています。
海外での円滑なコミュニケーションのための取り組み
(2014年3月末現在)
平均年齢 平均勤続年数
男 性 40.2歳 16.4年
女 性 37.8歳 8.4年
全 体 39.4歳 13.5年
従業員の平均年齢・勤続年数
● 人数
14人
● 全管理職における
比率
2.3%
管理職以上の女性
● 人数
79人
定年退職者再雇用
障がい者雇用
男性 52人
女性 39人
合 計 91人
新卒採用者(2013年4月入社) 女性/ 60代以上
36人
(1.6%)女性/ 50代
134人
(6.1%)女性/40代
185人
(8.5%)女性/ 30代
178人
(8.1%)女性/ 10代・20代
257人
(11.7%)東洋水産(株)の従業員構成比※
男性/ 60代以上
58人
(2.6%)男性/ 10代・20代
336人
(15.3%)男性/ 30代
314人
(14.3%)男性/40代
429人
(19.6%)男性/ 50代
262人
(12.0%)従業員関連データ
育児休業・介護休業取得者(2013年度実績)
● 介護休業
2人
CSR 広報部
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